お兄ちゃんと秘密のキス
「私ねっ」
"お兄ちゃんが好きだよ"
やっぱりまだ言えない。
私は、そんな勇気まだない。
臆病者だと、笑われるかもしれない。
けれど、
もしも今の関係が崩れてしまったら…
私は生きていけますか?
だから、
私にもう少し
もう少しだけ
時間を下さい。
文化祭には、
私は絶対告白するから。
「ひかる、なんだよ。」
「何でもないっ」
ごめん、お兄ちゃん。
私は嘘の微笑みを浮かべた。