お兄ちゃんと秘密のキス
だからもう、
自信を持って行動しよう。
私ならきっと…
大丈夫だ。
私はひとつ決心して、
電車を降りた。
駅には、普段通りの屋良くんがたっていた。
時折、時計を気にしている。
あぁ。
私を待っててくれてる。
なんだか申し訳ない気持ちになった。
「遅くなってごめん!」
私の声が聞こえ、
彼はニコーっと笑う。
「待った?」
「大丈夫。
5分前に来たとこだから。」
「そっか。」
私たちの間に、
気持ちの良い沈黙が
流れる。