お兄ちゃんと秘密のキス
「はぁ…耐えられっかな。俺。」
「何が?」
私は首を軽くかしげる。
「だってさ、自分の彼女が知らない男に"いらっしゃいませ☆ご主人様?"だろ?
俺、普通に束縛しちゃうヤツなのに…
辛いわ。」
大きなため息をつく彼が
なんだか可愛い。
「はははっごめん」
「おい
本当にごめんって思ってる?」
「おもってる!!!」
「ふーん。
なに?俺の事を"想ってる"って?」
彼はニヤーっと笑う。
「そんな事言ってない!」
私は少しイライラ。
でも、彼はそれを楽しんでいるようだ。
「なんか、屋良くん明るくなったね。」
「そうか?」
「うん。」
なんかお兄ちゃんにそっくり。