お兄ちゃんと秘密のキス
「俺さ。」
「うん。」
「女たらしなんだよね。」
「分かるよ、そんくらい。」
「だから、今日ひかるがベッドに自分から座ったとき、俺の事さそってんのかなぁと……。」
私はお兄ちゃんをキッと睨んだ。
お兄ちゃんは目を反らした。
「ま、もう怒ってないからいいよ。」
「ひかる、いいのか?」
「うん。」
私はお兄ちゃんが追っかけてきてくれた事が嬉しかった。
だからいいよ、
そう伝えた。
そしたら、お兄ちゃんは
「お前、心ひろいな」って
頭を撫でた。