好きだから、思うこと。~連鎖する恋たち~
「あ、れ…?高島くんじゃん。あーっ、先越されたー!」
頑張って声を出した。
「あ!ねぇ、聞いて。結斗にバカって言われたんだけどー!」
…そんなこと、話してたんだ。
「えー?それは高島くんが正しいよ」
「…茉央まで」
「はいはい」
そして芙美の上にタオルを被せた。
…今の顔、見られたくない。
きっと、惨めな顔してる。
「もぉ…茉央も結斗も…」
「ん?」
正直にいうと、芙美が羨ましい。
…けど、嫌いじゃない。
だって、高島くんの好きな人だし?
「…ありがとぉ!」
それに、可愛いから憎めないな。