好きだから、思うこと。~連鎖する恋たち~
そして、いつも言われること…。

「そんなアニメのキャラより、現実みよーよ。恋!しよ!?」



――恋。


「現実には興味ないので」


―恋は、してみたい。


けど、現実の男なんて。

キモいだけのバカばっか。


「望月くんがいいのっ」

「うわー。現実逃避だ」

「望月くんかっこいいし、萌えるんだよね~」

「…腐女子だ」



私が望月くんに興味を持ち始めたのは、小学生の頃。

今の私みたいな子にすすめられて、見てみたら…心、撃ち抜かれました。


…小学校の頃は楽しかったんだけどな。


男女関わらず仲良かったし。

けど、中学校に入学してから男子も女子も一部キモくなって。


キモくならなかった男子もいるけど、モサかがり勉。



てゆうか、それ以前に…。


「男子って苦手…」

「はーっ!?嫌いで苦手って…かわいそう男子」

「男子がわるいの~」


だから、私は二次元だけ見てるから茉央は恋してればいいよ。

応援するから…。


「…てゆうか、芙美って初恋いつ?」

「……へ?そんなの、ないよ?」

「えぇ~っ!?ねぇ!嘘だよね?ね?嘘って言ってぇ~。お願い芙美ぃ~」

「うっ…。ちょ、苦し…いぃ~」


茉央が私の胸ぐらを掴んで揺らしてきた。


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