好きだから、思うこと。~連鎖する恋たち~
「わっ…。あ、ちょっ…」
結斗がタオルの上からぐしゃぐしゃ髪をかき回してきた。
今、大変なことになってそう…。
「お前はバカか…」
「えっ?なに?なんか言った?」
「言ってねーよ、バカしか」
「バカって言ったんじゃん!!」
なにバカって!
「あのねぇ…」
言い返そうとしたとき、
「あ、れ…?高島くんじゃん。あーっ、先越されたー!」
茉央がきた。
手にはタオルを持っている。
「あ!ねぇ、聞いて。結斗にバカって言われたんだけどー!」
「えー?それは高島くんが正しいよ」
「…茉央まで」
「はいはい」
そう言って頭にタオルを乗せてきた。
タオルの上にタオル状態になっちゃったじゃん…。
「もぉ…茉央も結斗も…」
「ん?」
「…ありがとぉ!」