アタシの前〜春華〜
「―――ソイツ,ウチが連れて行くよ。」
あたしは声がした方を振り向いた。
そこには,背が高くてスラッとした金髪の女の子がいた。
「―――ウチがコイツ保健室までつれていくから。」
あたしにそう言って血まみれの男子に近づき
軽々と男子を持ち上げ保健室まで歩いて行ってしまった。
「―――あっ!!
ありがとね!! 」
あたしは、男子を保健室へ連れていく女の子に向かって言った。
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