アタシの前〜春華〜





―――

――――――




「―――ふーん。そうだったんだ。大変なんだなアンタも……。 ウチ,仲田 翠って言うの。翠でいいから! アンタは?」




翠(あき)か。 可愛い名前!








「――あたしは、徳井 春華。 春華でいいよ! ンで,コイツが時雨 冬季。 」




「―ヨロシクな!!翠ちゃん!!」







冬季なれなれしいよ……。








「春華ね! 可愛い名前ぢゃン! 冬季君ヨロシクね! ところで,春華クラスって,1-2? 」



翠はなん組なんだろ?



「―うん。 翠は?」





「―――ウチも同じく1-2だよ!! やった!おんなじクラス!! 春華,冬季君ヨロシクね!」







ウソーっ!


嬉しいぃぃぃ!!








翠と二人でキャッキャッしてたら,保健室のドアが開いて白衣を着た保健室の先生らしき人が入ってきた。








「そっ,そこの二人!! 保健室では騒がない!! とっとと自分の教室に戻りなさいっ!!」











あたしと翠は「キャー!」と冗談で言って保健室を出た。

そのあと「失礼しました。」と言い冬季が出てきた。










< 24 / 33 >

この作品をシェア

pagetop