恋する任務は美しい〜メガネ上司の狼さんと訳あり隠密行動〜
月曜日、普段通りに支度を済ませて『カントク』の部屋へと入る。
相変わらず薄暗い部屋の中にたくさんの人たちが自分の持ち場で実力を発揮している。
その表情は生き生きとしていた。
わたしもその中に入りたいぐらいだったけれど、奥の特別班の部屋へと足を進めた。
ドアをノックし、息を整えて中へ入る。
中には萌葱色のワンピースを着たあおいさんだけがテーブルについて仕事をしているだけだった。
「萌香さん、おはよう。お目覚めはいかがかしら?」
にっこりと微笑み、たたずむ姿は優雅で気品あふれる所作にうっとりとしてしまう。
「あおいさん、おはようございます。昨日は、本当にありがとうございました」
と、すぐさま頭をさげると、
「いいのよ。こちらへ座って」
と、あおいさんの隣の椅子を引いてくれてすぐに腰掛けた。
「あれから野村加奈とはどうなったんですか?」
「ご想像におまかせしますわ。まあ怪我はさせない程度にしておいたけれど。これは冗談ですけどね」
と、あおいさんは自分の言った冗談にクスクスと笑っていた。
「大丈夫。今までの計画の件を問いただしたら、あっさり認めてね。解放してさしあげたわ」
「……あおいさんに怪我がなくて本当によかったと思っています」
「まあ、わたくしのこと、そこまで心配なさってくださるなんて。萌香さんは『カントク』には必要不可欠な人材ですわ」
わたしの気持ちを汲んでくれて、あおいさんはそういってくれた。
相変わらず薄暗い部屋の中にたくさんの人たちが自分の持ち場で実力を発揮している。
その表情は生き生きとしていた。
わたしもその中に入りたいぐらいだったけれど、奥の特別班の部屋へと足を進めた。
ドアをノックし、息を整えて中へ入る。
中には萌葱色のワンピースを着たあおいさんだけがテーブルについて仕事をしているだけだった。
「萌香さん、おはよう。お目覚めはいかがかしら?」
にっこりと微笑み、たたずむ姿は優雅で気品あふれる所作にうっとりとしてしまう。
「あおいさん、おはようございます。昨日は、本当にありがとうございました」
と、すぐさま頭をさげると、
「いいのよ。こちらへ座って」
と、あおいさんの隣の椅子を引いてくれてすぐに腰掛けた。
「あれから野村加奈とはどうなったんですか?」
「ご想像におまかせしますわ。まあ怪我はさせない程度にしておいたけれど。これは冗談ですけどね」
と、あおいさんは自分の言った冗談にクスクスと笑っていた。
「大丈夫。今までの計画の件を問いただしたら、あっさり認めてね。解放してさしあげたわ」
「……あおいさんに怪我がなくて本当によかったと思っています」
「まあ、わたくしのこと、そこまで心配なさってくださるなんて。萌香さんは『カントク』には必要不可欠な人材ですわ」
わたしの気持ちを汲んでくれて、あおいさんはそういってくれた。