復讐の女神
二人は慌てて仕事を再開した。
聞かれていたのか、いないのか分からなかったが
石井はゆりの方を見ると彼女はなんともないという顔をしていたので
恐らく聞かれてなかったのだと思い、ホッとした。
すると「はい、これ」と言って石井の机の上に何かが置かれた。
見るとおにぎりだった。
「え?」
ゆりが何事もなかったかのように仕事を再開しようとしたら
石井に声をかけられ、彼の方を向いた。
「え、これ、どうしたんですか?」
戸惑いながら置かれたおにぎりを持ってゆりに聞くと
彼女は笑顔になって「あぁ、お昼食べ損ねたのかと思ったので買ってきました」と言った。
「さっき、一柳さんと会ったんですけど
普段皆さん外で食べるって聞いて。
さっきの石井さん、大変そうだったからもしかしたら食べてないのかも?って思って。
余計でした?」
「いえ、全然!実は取引先から戻ってすぐ片山課長のところに行ってたんで
食べてなかったんですよ。マジ腹減って死にそうだったんで嬉しいです!
ありがとうございます!!」
さっき、ゆりの本性の話をしていた石井は後ろめたい気持ちになった。
ゆりの気遣いに石井は心を打たれ、昨日よりももっとゆりに好意を抱き始めた。
「いえ、梅干し入りなんですけど大丈夫ですか?」
小声で「石井先輩は梅干し食べれませんよ」と言おうとしていた太田の言葉を遮り、
「大好物っす!あざっす!!」と石井は応えた。
「それは良かった」とゆりの極上の笑みを見て、
石井と太田は彼女に目が釘付けとなった。
「やっぱ不思議っすよ」
そうぼそっと太田が言うと
「いや、可愛いんだよ」と
石井は心の中で応えた。
聞かれていたのか、いないのか分からなかったが
石井はゆりの方を見ると彼女はなんともないという顔をしていたので
恐らく聞かれてなかったのだと思い、ホッとした。
すると「はい、これ」と言って石井の机の上に何かが置かれた。
見るとおにぎりだった。
「え?」
ゆりが何事もなかったかのように仕事を再開しようとしたら
石井に声をかけられ、彼の方を向いた。
「え、これ、どうしたんですか?」
戸惑いながら置かれたおにぎりを持ってゆりに聞くと
彼女は笑顔になって「あぁ、お昼食べ損ねたのかと思ったので買ってきました」と言った。
「さっき、一柳さんと会ったんですけど
普段皆さん外で食べるって聞いて。
さっきの石井さん、大変そうだったからもしかしたら食べてないのかも?って思って。
余計でした?」
「いえ、全然!実は取引先から戻ってすぐ片山課長のところに行ってたんで
食べてなかったんですよ。マジ腹減って死にそうだったんで嬉しいです!
ありがとうございます!!」
さっき、ゆりの本性の話をしていた石井は後ろめたい気持ちになった。
ゆりの気遣いに石井は心を打たれ、昨日よりももっとゆりに好意を抱き始めた。
「いえ、梅干し入りなんですけど大丈夫ですか?」
小声で「石井先輩は梅干し食べれませんよ」と言おうとしていた太田の言葉を遮り、
「大好物っす!あざっす!!」と石井は応えた。
「それは良かった」とゆりの極上の笑みを見て、
石井と太田は彼女に目が釘付けとなった。
「やっぱ不思議っすよ」
そうぼそっと太田が言うと
「いや、可愛いんだよ」と
石井は心の中で応えた。