復讐の女神
ゆりがエレベーターホールに向かおうとしたその時だった。

後ろから「七瀬さん!」と呼ぶ声がしてゆりは後ろを振り返った。

「七瀬さん!」

そう言うと片山課長は急いでゆりの元に走ってきた。

ゆりは、びっくりして「ど、どうしたんですか?」と尋ねた。

片山課長は一歩ゆりに近づくと
彼女の頬を両手で添えた。

するとその瞬間、片山課長は少しかがんで
ゆりにキスをした。

突然のキスにゆりは驚いたが
彼の甘く濃厚なキスに何も考えられなくなり
ゆりはそのまま受け入れた。

しばらくすると片山課長は唇を離し、
至近距離でゆりの顔を覗き込んだ。

荒くなった呼吸を整えながら
ゆりは彼を見上げて言った。

「・・・・どうして?」

「抑えることが出来なかった・・・」

ゆりは片山課長の言葉の続きを待った。

「好きなんだ、七瀬さんのことが」

ゆりは、その言葉に驚いたが
彼女はまた何かを閃いた。

ゆりは、決心したかのように
そして新たな陰謀を思いついたかのように
彼の首に腕を回すと今度はゆりから
片山課長にディープキスをした。

片山課長は一瞬驚いたが、彼女のキスを
全身で受け止めるように激しくキスを交わした。

そして、2人の甘くて刺激的な秘密の関係が始まったのだった。
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