猫の恋人

なんで猫なんだろー…

まあ猫は好きだけどさっ



「手動かせ」


「っ…わかってるわよ」



そしてしばらく沈黙が続いた

あ。まずこいつの説明しなきゃね!


この憎いやろうはわたしの幼馴染みの舞原 結人


この学校の生徒会長をしている

持ち前の俺様をフル活用してわたしをこき使っているんだ


しかーし!こんな俺様でも彼女という存在がある


それもこの学校のマドンナときたものだ


まあ……会長も顔はいいから美男美女でお似合いかもしれない


それに性格も…ね?



こんなことを紹介しながらも手はパチパチと動かす



「よし、これで最後だな。ご苦労だったな」


パチンっという音と共にわたしは悪魔から開放された


が。わたしだって人間だ


「………なんだこの手は」


わたしは会長の目の前に立つと右手をだした

もちろん手のひらが上だ



わたしはニッコリ笑って、わかってるでしょーがという目で会長を見た


会長はチッと舌打ちすると「しょーがねえな。猫にはジュースでいいだろう。ほらよ」といいながらわたしの手のひらには150円



………けちーなあ。と思いつつもらったにはもらった

会長がおこづかい(え)をくれるのはめったにないことだ


ニッコリ笑ってありがとう。と言った


そう、その時だ

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