猫の恋人
ガチャっと音がし、ドアを見るとそれはもう美しい女性が
天使のような顔にスタイルもよし
チビなわたしとは違うスラッとした身長
うん、完ぺきだ。………外見は
「おい。結人。あんた…あたしの可愛い暁菜をなにこき使ってるわけ」
「は?いつからお前のになったわけ。こいつの飼い主は俺だ」
「ふざけんな」
と、まあ言葉遣いが悪いのよね…
「しーちゃん…だいじょーぶー…」
「暁菜はだまってて」
「ひっ」
しーちゃん…こーわーいーっ!!!
狩野 椎奈(しいな)ことしーちゃんはさっき言った会長の美人な彼女さんなんです…
「おい、椎奈!てめー…俺の猫を怯えさせるなよ!」
「は、暁菜はあんたに怯えてるのよ」
いえ…あなたですよ…しーちゃん…!!!
「うー…」
なんか涙がー…
「「暁菜?!」」
「…うう…しーちゃんも会長もケンカしないでー」
ぐすんぐすんと目に手をあてて涙をほろほろと流すわたし
その場の空気がしーんとした
「…っかわいすぎだろ」
へ、?
「かわいすぎよ…」