いんぐりっしゅ・てぃーちゃー♂先生は幼馴染み♀
『ちょ・・・!!彩夏ちゃん!?』

私の制止もむなしく、彩夏ちゃんはダッシュでケイ兄の下へ。。。

彩夏ちゃんの存在に気付いたケイ兄は、少し驚いた表情をしていたけどすぐ笑顔を見せていた・・・。

私は30mほど先のその光景を羨むのと同時に、同じように行動出来ない自分に苛立ちと悲しさと・・・


とにかく不安感に襲われていた。

そしてそれに耐え切れず、人混みに紛れてケイ兄と彩夏ちゃんの視界から消える・・・。


遠くから私を呼び探す声が聞こえたけど、時間が経てば経つほど出て行きづらくなっちゃって・・・。


ずっと陰でうつむいていた。


彩夏ちゃんが戻ってきて、

「な~によ~?愛ちゃ~ん??呼んだのにー!!」

『ごめ~ん(汗)・・・で、柏木先生と何話したの?』

「えぇ~??文化祭の事とか?テキトー」

『そっかぁ・・・』


私の事を言ってくれてたりしないか、ちょっと期待したんだけど・・・
それはないか(泣)


そして雑談をしている内に後夜祭は終了した。


キャンプファイヤーの炎が小さく消えていくのを見て、言いようの無い悲しみに襲われるのを感じながら・・・
< 174 / 292 >

この作品をシェア

pagetop