いんぐりっしゅ・てぃーちゃー♂先生は幼馴染み♀
お風呂上り、水を一口。

火照った体は冬の空気で一気に冷めていく。

ケイ兄の事を考えすぎて髪の毛を乾かすのも忘れてしまい、『クシュン!』と豪快なくしゃみをして我に返った。

急いでドライヤーで乾かし布団に潜り込む。

ていうか部活で疲れているはずなのに、一向に眠くならない。。。

時間が経てば経つほど目が冴える。


今後、私はどうすればいいのだろう。


そんな事を考えていた。

もちろんケイ兄に振り向いて貰う為に、これからも良い生徒を演じていくんだけど。。。

何かだそれだけじゃダメな気がしてきた。

もっともっと、私を一人の女性として見てもらえるような行動をしないと、きっと?絶対?ケイ兄は私の気持ちに気付かない。

一生、幼馴染みのまま。

妹のまま・・・。


『どうしよう・・・』

思わず声に出していた。


小林先生にフラれて光が見えてきたはずなのに、考えれば考えるほど不安な気持ちが大きくなってしまった・・・。
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