いんぐりっしゅ・てぃーちゃー♂先生は幼馴染み♀
まさか朝っぱらからアプローチされるとは思ってもいなかったので、体勢の整っていなかった私はしどろもどろ!

彩夏ちゃんも急な展開に追い付けず、昨日のようなアドリブが出てこなくて・・・。

断る事が許されない(?)妙な「間」が流れてしまい・・・


『あ・・・あぁ・・・うん・・・。だ、大丈夫だよ?』

思わずYESの返事をしてしまった。

「ホント!?やり~!!じゃ、部活終わったら玄関で待ってるネ♪」

『あ~・・・うん』

パァっと笑顔になった本田君の背を見送り、私と彩夏ちゃんは無言・苦笑いで教室に入った。


「凄いね・・・本田君」

『う~ん』

「受けちゃったね。誘い」

『う~ん・・・(汗)』

「いいの~??」

『う~ん・・・・・・・』

「さっきから”う~ん”ばっかり~」

『いや~、でも。一緒に帰るだけなら・・・』

「んもぅ!!一緒に帰るだけな訳ないじゃん!向こうは愛ちゃんに告白したんだよ?やる気満々なんだから!」

『や、やる気って!?』


な・・・何を!?

と、問いかけようと思ったんだけど、腕を組んで考え込む彩夏ちゃんに何となく声をかけ辛くて・・・。

そのまま授業が始まってしまった。
< 263 / 292 >

この作品をシェア

pagetop