夏色恋花火―ナツイロコイハナビ―
『キャ~大地ィ~♡(。→ˇ艸←) 』
女の子の声が、テニスコートに響く。

大地は、ちゃんと女の子に笑顔で返した。

大地、女の子キライだからあれで精一杯だろうに・・・。

ってあたし、大地のことばっか!!

こんなのヘン!!
絶対ヘン!!
これを、意識してるっていうのかな・・・??

テニスに集中しなきゃ。


パコンッ


今あたしと対決してるのが、同じ1年の小林ゆりちゃんって子。

おなじ1年だから、楽にできる。
よし。そろそろサーブ行くか!!!!!!!!!

「ヤッ」
あたしは精一杯ラケットを振った。

「佐倉(あたしの名字)、1小林、0」
よし!!ガンバロッと!!
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