裏☆不器用なキミ
エピローグ
その日の帰り道
いつもとは違う道のりを行く
自転車を漕ぐその後ろには
俺の
かげがえのない人―――…
あの後、俺は告白せずにハルを離した(決してヘタレではない)。
成り行きとその場の勢いで言ってしまいたくなかったんだ
それは、きっと
他のどんなモノよりも
脆くて、儚い
でも、他のどんなモノよりも
強くて、優しい
そんな、モノだから
そんなモノだからこそ
焦らず、ゆっくり
進んでいこう、と思った
それが
カッコ悪くて、不器用な俺の
恋模様だ
ぜってぇ欲にだけは負けねぇ…
―Fin―
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