ダイヤモンド
―ジリリリリリリリ
「うっせーな・・・」
「雅ーおきなさーい」
「はーい・・・」
「今日は気合いいれてお化粧しよっと」
拓にちょっとでもこっち向いてほしかった。
今日は、ふりむいてくれると思ってた。
この時は・・・そう思ってたんだよ。
「いってきまーす」
「いってらっしゃーい」
ドアをあけたとたん
「おはよー」
「え!?おはよ・・・」
「一緒にいこーぜ」
「うん!」
(ちょっとふりむいてくれたのかな!)
「今日も良い天気だね!!!」
「お前テンションたけーんだよ」
「そう!?あごめん!」
だって・・・拓と学校にいけるなんてさ・・・夢みたいなんだよ。
テンション高くなるなんてあたりまえでしょ?!
「じゃ、又教室で」
「うん!」
靴を履き替えて教室へ向かった。
「紗樹~!お知らせがありますー」
「ん?!なになにー」
私は紗樹を廊下に誘って小さい声で話し始めた
「あのね・・・実は私、拓のことが好きなの。」
「は!?!?!?」
「声がでかい!」
「あ、ごめんごめん。え!なんであんなやつ!」
「わかんないんだよね。自分でも。一目惚れなんだよねー・・・たぶん。」
「へー!まぁいいぢゃん!私も好きな人ほしーよー」
「頑張って!」