ダイヤモンド

―――キーンコーンカーンコーン

「授業だーじゃーねーー!」


(あ!拓の隣りなんだったー)

「昨日はどうもー」

「いえいえ、喋ってたら怒られるよ!手紙交換しよー」

「おう・・・」

ごめんね。気づいてあげれなかった・・・拓の気持ちに・・・気づいてあげれなかったね。

『授業も暇だねー』

私はそう書いた小さい手紙を隣りの拓にスって渡した。

『おう』

あいかわらず拓はクールだった。

『拓って何型?』

『おーがた』

『へー!一緒じゃん♪』

『へー』

『手紙やめよっか。(笑)』

拓は書くのが面倒なのか、こっちを向いてコクって一回うなずいた。

先生の話を聞きながら考えてた、




拓って好きな人いるのかな・・・んー・・・でも口で聞くのはなー・・・

メールで今日聞いてみよう!

―キーンコーンカーンコーン

「早」

拓はそうつぶやいた。

「何か考えてたの?」

「ん?ちょっとな。」

「へーそうなんだー」

この時わかっとけば良かったな。

拓の気持ち。わかってあげればよかった。

「やばい・・・しんどいー」

「え!?雅どーしたの!?」

「沙樹ーわかんなーいもうなんかだるいってかんぢー」

「保健室行ってみたら?」

「うん。ありがとー」

―ガラガラ

「すいません。ちょっとしんどいんです。」
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