ダイヤモンド
「別にいいけど」
「あんたって彼女いるの?」
「何で。」
「真美だよ、あいつあんたの彼女?」
「まぁ・・・会ってすぐ告白されてさ、俺も別に好きじゃないんだけど・・・」
「は!?意味わかんねー、好きでもないやつと付き合ってんじゃねーよ」
「ごめん。でも好きじゃないって言ったらそれでもいいって言われた」
「は?!真美意味わかんねー」
「おう。何で聞いたんだよ」
「ん、いや・・・それは・・・」
「言えよ。」
「絶対ここだけの話だぞ?」
「おう」
「雅さ、お前のこと好きなんだよね。だからさあ、そんな奴と付き合って何が楽しいんだよって思って。」
「まぁなんとなくわかってた。でも今は俺真美と付き合ってるんだ。口出すな」
「ちょっと!何よ!もういい。ちょっとは雅の気持ちわかってあげたらどう?じゃあね」
―――
「お母さんただいまー」
「早いわねぇ!どうしたの?あら、顔が赤い。熱?」
「うん。39℃もあったー」
「大変!寝ときなさい!」
「はあーい」
拓・・・私は拓のこと諦めない。好きなんだよ。私が先に告白すればよかったの?もうわかんない・・・