バカなキミ。

次の日、学校へ来てみると、

「…季咲…これって…」

隣で都子があたしの靴箱を見て目を見開く。

あたしも同じく目を見開く。

「これって…ラブレター?」

そう。あたしの靴箱には、「恋文」 と書かれている手紙が入っていた。

.

「ぎゃははははっ!!!」

都子が泣きながら大笑いしている。
教室のみんなが痛々しい目であたし達を見てた。

「恋文って…古っ!…てか…ラブレター自体古いし!!」

「…ほんと誰??斎籐玲って…聞いた事ない…」

手紙の内容はやはり告白だった。今日の放課後に体育館裏に来てください。という呼び出しで。

「どうする?地味でオタクな奴だったら?」

「まぢ勘弁。」

あたしは鼻で笑った。

「だよねーっ」


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