バカなキミ。

.................

放課後のいつもと変わらない教室。

そして僕はいつもと変わらず最近買った「論理的回路」という小説を見る。
そんな地味な生活が一変した。



「せーんぱいっ!なに読んでるの?」

いきなり僕の机からは美少女のキラキラした笑顔が現れた。

「うわ!…季咲さん!?」

クラスのみんなが僕を見てざわめく。

「え?あいつ季咲ちゃんと付き合ってんの!?」

「ありえねー!なんであんな可愛い子と地味男が!?」

「どうせ遊ばれてるんでしょ」

…ひどい言いぐさだ。

「先輩!今日買い物に付き合って??一緒に帰ろ?」

そうお願いしてくる彼女が可愛くて体の温度が上昇した。

う…上目使い可愛い…

「は…はい。いいですよ。」
「やったぁ!」


あぁ…可愛い…。

こんな子が僕の初彼女なんて………。

奇跡だ。幸運だ。

僕はなんて幸せな男だ…

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