【短編】キミと過ごした夏
――8月30日。 



俺は、この日を生涯忘れない。 



キミとの別れの日。 



秋の訪れを感じさせる蜻蛉と共に、駅へと向かった。



改札で、ボストンバックを提げたキミの姿を探し当てた。



俺は、迷わず一直線に歩み寄る。




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