寄っていきませんか。
-------------------『彼女』「彼氏」-----------------

「んなぁーお前さ、俺に隠し事してね?」

『えー?もしや借りた教科書に大好き(はーと)て書いたの怒ってる?』

「...お前そんな事してたのかよ」

『え、それじゃないの?じゃあ寝てる時にほっぺチューした事?』

「お前まじで恥ずかしいやめろ。」

『じゃー何そんな怒ってるのー?』

「..今日放課後教室いたろ?」

『うん?あー友達と話してた‼それが?』

「そん時に俺の友達が通りかかったらしくて、お前が、他の男の名前言ってすごい好き!とか愛してる!とか聞いたって」

『あーうん。言ったけど?』

「は?まじ言ってんの?」

『え、みんな大好きじゃん』

「いやいやは?は?意味わかんねぇ」

『え、好きじゃないの?諭吉』

「ゆきち?誰それ?」

『福沢諭吉だよ~。一万円札‼もしや知らなかった?』

「.....シネ。」

『ええぇ!?急にどうした??』

「はぁ~まじ焦った。」

『?なんで焦るの?』

「...最近、構ってやれないじゃん?だから...浮気なんじゃねーのかなって」

『え?え!?浮気??ナイナイ‼』

「だよなーまじビビったぁ」

『えそれで焦ったの?何それ...めっちゃ可愛い‼』

「は?」

『んもう大好きっ‼』

「あーはいはい。俺がお前の浮気疑うなんてバカだったわ...お前浮気とか器用な事出来そうにねーもんな」

『むーひどい‼けど好き‼』

「.....俺も」

『ええっ!?』

「俺も好きだってんの」

『ぎゃああああああああああっ!?』

「...俺は化け物か」


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