ラブ*ゲーム
そのまま余裕でかっこいい彼と来週の日曜日にお出かけの予定を取り付けた時だった。
あいつから急に呼び出しを食らう。
もしかしたら……対戦モードに入ったか?
『何?そっちは順調?』
『……いや』
あれ?いつもの余裕が伺えない。
あらあら。これ私本当に勝っちゃうのかもしれない。
『ここまでお前がグイグイ行くとはな』
『だって負けたくないし』
『ふーん……』
もしかしてこれは!
様子を見てこっちに余裕を見せてその隙に勢いつけて勝ちを取ろうという罠よ!!
油断しちゃダメ。
レベルは多分私の方が上のはず!!
『負けないから』
『俺も負ける気なんてさらさらねぇよ』
そう言ってふっと小さく笑ったあいつに何故か胸がドキリとする。
そんな技どこで身につけたのよ。
モヤモヤしてきた気持ちを抑えるべくその場をそそくさと後にした。