ラブ*ゲーム
そんな時、ダメージは急に降り掛かってきた。
かっこいい彼との明日に控えたよく晴れた土曜日の昼下がり。
一人でプラプラと駅前を歩いている時だった。
見慣れた後ろ姿と見たこともない女の子の後ろ姿。
あっあいつだ……!!
一体!いつ!どこで!どうやって!!!!
そのヒロインと出会ったんだよ!!!
いや!!もしかしてモンスターが人間の姿に化けたのか!?
ぽかんとしたまま見つめていると仲が良さそうに小さなカフェへと入って行く。
『嘘でしょ……?』
もう今日中にあの言葉を言われるでしょ?
――好きですって。
ねえ。
どうしてこんなに胸が苦しいの?
ねえ。
この気持ちに気づいて遊んでるんじゃないよね?
ねえ。
私が言いたかった。
あいつに。