ラブ*ゲーム







『好きです……』





そう呟くと涙が込み上げてきた。


私の横を歩いて行く人達がぎょっとしながら私を見る。


ダメージが大きすぎて、どんな治癒魔法使ったって復活魔法を使った所でこの傷は癒えないんでしょう?


この傷はあいつにしか癒せないんだから。


どうせなら時間を巻き戻せる魔法を使いたい。


ゲームが始まる前に。


ゲームオーバーになるなんて知るよしもなかったあの時に。


セーブなんてものも意味がない。


リセットしても記憶は消えない。


涙は溢れる一方で顔がぐしゃぐしゃになっていく。


好きでした。


ありがとう。


そう言葉にしようと思っても嗚咽混じりになって言葉にならない。








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