黄昏の千日紅
暫く私達は中学時代の頃の懐かしい話に花を咲かせる。
クラスの問題児であった高倉くんがどうであったとか、河村ちゃんは現在高校の保健医になったとか。
中学時代に高倉くんと河村ちゃんは、私達二人と毎日のように連んでいた。
高倉くんと河村ちゃんは一緒の高校に進学したけれど、私と彼は別の高校に進学した。
「ていうか、あの高倉がまさかだったよな」
「んーまあ、おちゃらけてたけど成績は良かったしね。あれでも」
「あれでも、ってお前…ははっ」
「だって見た目馬鹿っぽいじゃん?」
そう言って二人で声をあげて笑う。
「それにしても、まさか俺らが今こうなってるとは、あいつらが知ったらびびるだろうなー」
「ま、そーだろうね」