黄昏の千日紅
ユリ
まったく、毎日毎日ご丁寧に、一体誰がこれを書いているのだというのだろうか。
高校に入学して半年、そして四ヶ月目に突如現れた、気味の悪い意味深な文章が綴られた紙。
登校する度に、毎朝私の机の中に入っている、一枚のルーズリーフ。
新種の虐め、というやつであろうか。
堂々と直接私に私にくればいいものの、遠回しな行為。
しかもまったく身に覚えのない言葉。
陰湿だからこそ不審に、そして尚、奇妙に感じてしまう。
例えば上履きに画鋲か入っているだとか、それ自体が何処かに隠されてしまうだとか、机に卑劣な文字で落書きされているだとか。
少なくとも私の知っている虐めという類のものはそういうものであって、このようにじわじわくる恐怖に襲われるようなものではない。
” 君は永遠に僕の ”