黄昏の千日紅
彼女は、親友の日野宮 飛鳥。
中学の頃から仲睦まじい関係であり、高校も同じ学校へと無事、合格出来た。
「飛鳥、また入ってた」
「ええ!?また!?って、もう毎日のことだから変に慣れてきちゃったけど…」
私が俯いて彼女にそうぽつりと零すと、私の肩に手を置いて励ますように言った。
「ったく、本当そいつどこのどいつだよ!見つけたらぶん殴ってやるんだから!だから凛、安心して!」
ふんっと鼻から息を出して、彼女は私の為に怒ってくれる。
中学の時から彼女はそうだった。
いつもどんな時でも私の味方をしてくれて、悩みや相談事は全て親身に聴いてくれる優しい友人。
私はそんな彼女のことが、大好きで仕方がない。
いきなり腕を引かれ、私が飛鳥の顔を見ると、満面の笑みで言った。
「あたしはいつでもあんたの味方だからさ!そんな浮かない顔すんなって。ほら、駅前のクレープ食べ行こ!」
「…うん、ありがとう」