黄昏の千日紅





「だったら、私も見張る」



「大丈夫。あたし一人で犯人仕留めてやるし。あんた足手まとい」





飛鳥は余裕だと言わんばかりに、親指を立て、片目を瞑って目配せをした。
それから残りのクレープを、思い切り口の中に押し込んだ。




その表情を見て呆れる私を他所に、彼女は咀嚼しながら、呑気に鼻歌を歌っている。


しかも古い曲。






私はがくんと項垂れながら、大丈夫であろうかと、一人不安になっていた。






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