黄昏の千日紅
次の日も、またその次の日も、毎日のように変わりなく、そのルーズリーフは机の中に入っていた。
” 君は永遠に僕の ”
結局犯人の姿も分からないまま、もう既に何ヶ月も経過してしまっている。
慣れ、というものは恐ろしいもので、私はもうあまり気にしなくなっていた。
毎朝その紙を見つければ、くしゃりと丸めて教室のゴミ箱に捨てるだけ。
私は正体不明の犯人を捜すことを、日に日に諦めつつあった。
直接特に何かをされる訳ではない。
確かに精神的には結構来るが、私が耐えれば良い事。
飛鳥にもこれ以上迷惑掛けたくない。
そう思って、彼女に相談することもいつしかなくなっていた。