黄昏の千日紅
「私達がさ、今から一四八年前に同じ病棟で産まれたって言ったら、凛は信じる?」
私は飛鳥の顔を見ながら「…は?」と口にした。
何を言い出しているの?
何が言いたいの?
彼女は私を馬鹿にしているのだろうか。
一年前から、あのようなくだらないルーズリーフに私は散々悩まされ、その犯人であった彼女に相談をし、共に監視をし。
そして結果、彼女に全て騙されていたと。
馬鹿馬鹿しい。
信じていた彼女に、嘘を吐かれていたというのに。
「飛鳥。あんた何言ってんの?人のこと馬鹿にするのもいい加減にしてよ!」
私は、最早自分をコントロール出来ずに、思わず感情的になってしまう。
彼女の言っていることが、全く理解出来ない。
何も、信用出来ない。