黄昏の千日紅





一際目立つミルクティー色の髪色が、太陽に照らされてキラキラと輝き、黄金色に変化している。




襟足まである、男性にしては少し長めの髪の毛は、歩く度にふわふわと揺れていて緩くパーマがかかっている。




母性本能を擽るような中性的な顔立ちで、可愛らしくも格好良いともとれる美しい人。




あの髪に触れてみたいと思うけれど、絶対にそんなのは不可能なんだろうな、と心の中でいつも悄気る。





彼の隣で腕を絡ませて歩いている女の先輩は、昨日とは違う人だ。






誰だ、あれ。





テニス部のユニフォームよりも遥かに短い、最早下着が見えるのではないかと、こっちが何故かハラハラしてしまうスカートの丈。


先輩に負けないくらい明るく髪を染めた女は、ぴったりと先輩の体にくっ付いている。



おいおい先輩から離れろ、穢らわしいぞ。





__なんて思う私の心が、穢らわしいのか。






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