黄昏の千日紅
今すぐにでも部屋へ連れ帰って飼ってあげたいが、生憎、私の住んでいるマンションはペット禁制だ。
然しながら飼うことが出来ないと頭では分かってはいても、私の良心がこのまま見て見ぬ振りをして通り過ぎることを許さない。
それでも、私にとって最高の立地であるこのマンションを追い出されるわけにもいかないし、自分から手放すわけにもいかない。
結局自分が可愛い私は、酷く自分が情けなく滑稽に思えて、一人落胆した。
あぁ、どうしよう。
次第に雨脚は強くなる。
少しだけ、肌寒くなってきた。