黄昏の千日紅
悶々と、自分の中で自問自答しながら考えた結果、兎に角何か食べられそうな物と、暖かいブランケットでも持ってこようと思い立ち、足早に自分の部屋へ向かう。
自分の部屋は七階。
エレベーターがなかなか降りてこなくて少し苛立つ私は、相当せっかちだと思う。
エレベーターの扉が開くと同時に、素早く体を滑り込ませ、七のボタンを乱雑に押す。
部屋に着くと、適当に靴を脱いで、先ず、台所の引き出しから缶詰を探す。
クローゼットから、買ってから一度も使った事のない、行き場のなかったブランケットを引っ張り出して、早々と部屋を出た。