黄昏の千日紅






少女はある日、一冊の本の中で” 風船 ”というものに出会った。




それはどうやら中に空気が入っており、ふわふわと空中に飛んでいけるようであった。






それは、少女にとって夢であった。




希望であった。




その風船になりたいと願った。








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