夢心

【#2夢恋━出逢い━】

｢おっはああ～★★」

「おはよウっちゃあ～♪♪」

後ろからあぃとりんの声が聞こえた。そうだ、今日学校だったんだ。

「あぃっ、りんっ、おっはようっ★」

あぃとりんはバリバリのギャル。

え?あたし?あたしの名前はゅき。あたしもギャルかなあ??

「あっあぃっちぃゅきっちぃチャイム鳴ったよお」

「ぢゃあ教室行こぜッ」

「「おっけえbb」」


──ガラっ

あたしは教室の扉を乱暴に開けた。

「～だ。…っておぃ!!あぃ、りん、ゅきっ!!!」

先生に呼ばれたもんだからあたしは自分の机に行く足が止まった。

あ、なぜ先生が呼び捨てかって?それがあたし等が学校一この先生と仲が良いから★

「せんせえ、さっき何の話してたのお?」

「あ、その前にお前等座っていいぞッ」

「「「でででで何の話っ!!!!??」」」

「さっき居た子はわかったと思うがこのクラスに転入生が入ってくることになったッ」

「まぢぃぃぃぃ!!!せんせえっそれ男ッ!!!!??????」

りんは相変わらず甲高い声で先生に聞いていた。

「おうっ、お前等の好きな男だッ」

「「やったああああ～♪♪♪」」

男好きな二人には嬉しいことだろうなあ…

そんなことを思って二人を見ていた。するとあぃがこそっと話しかけてきた。

「ゅきっ彼氏居ないんだったら彼氏作るチャンスだよっ」

「えっ･…」


「ぢゃあ入って来いッ」

──ガラっ

「うぃっす★転入してきた川本裕人ですっ宜しく-」


━━まさかこの時は思っても見なかった。

━━━あなたがずっとあたしを想ってくれてたなんて..