君の瞳に映りたくて。



「とりあえず飯いかね?
俺腹へったんだけど。あちーし。」


「あぁ、そうだね。
じゃあファミレスでも行こ。
私も今日外食予定だったからちょうどいいや。」


まぁ和泉と二人っきりでも全然いいんだけどさ。
ただ周りの目があるから笑えないし、話もできない。
一人を演じなきゃいけないのが嫌だったんだよね。

香坂いたら和泉と話してても笑ってても全然違和感ないから。


「舞桜ってさ、こいつのこと好きなの?」


「………はい?」


「今日はやけにおしゃれじゃん。
俺の二人ん時はそんなおしゃれしないし、なんか楽しそうだし。
さっきも頭に手乗せられて嬉しそうだったし。」


「え、え…違うよ!
別にそんなんじゃないよ!」


このおしゃれだって和泉を意識してだし、さっきのは和泉の事だから動揺してたのを落ち着かせてくれただけだし!
すっごい誤解だよ!


「好きじゃないの?」


「うん!違う!」


「………そっか。」


うわお。今日1の笑顔出ましたよ。
お顔赤くなってないかしら。


………もー、なんでこの人はこんなかっこいいの!!
その大きな瞳で見られたらたまんないんですけど!!


「なに話してんの?」


「な、なんでもない!!」


「…?変なやつ。」



< 103 / 500 >

この作品をシェア

pagetop