君の瞳に映りたくて。
………にしても、美乃里まだかなぁ…
そして和泉はいつ行くんだろう?
美乃里が来るまでいるのかな?
………でもこの人いたら和泉とも話せないしな…
かといって日陰はここしかないし………
改札の方行ってもどうせ人がいるだろうし…
「俺、友達の子が来るまでいていい?」
そんなの、もちろんだよ。
私は和泉に少し笑って小さく頷いた。
隣の人に気づかれないように。
「彼に返事、しなくていいんですか?」
「………え?
え、今私に言いましたか?」
「え?あ、はい。
………あなたも見えてるんでしょう?」
「え、じゃあもしかしてあなたも和泉のこと…」
「はい、見えてますし、声も聞こえますよ。
俺はそういうの強いんです。
まぁ普段はそんなの言わないんですけどね。
彼はどうみてもあなたに着いているので、あなたも見える方なのかと」
「私は全く霊感とかなくて…でも、彼のことは見えるんです。」
「じゃあきっと、あなたにとって彼は特別な存在なんでしょうね。」
「なっ…!」
「特別?」
ちょ、この人なにいってんの!!
それじゃ好きってバレちゃうじゃん!!
「あ、別に恋愛感情の有無ってことではないですからね?」
………この人、もしかして私のことをからかっているのか…?