君の瞳に映りたくて。
君がいれば大丈夫。
***
………や、やっぱり美乃里たちに来てもらえばよかったな…
駅から近いけど、ホラー映画のあとの一人夜道は…怖い。
嫌なことしか考えられない…
あの電柱の影から誰かが………
後ろから誰かが………
ああぁぁぁぁぁ!!だめだ!!
考えない、考えない、楽しいことを考えよ!!
「舞桜。」
え
「きゃあぁぁぁぁ!!!」
「バカ!俺!」
「な、なんだ和泉か…」
急に現れないでよ…どんどん幽霊っぽくなってくね………
「どうした?そんなビックリするか?」
「だって…今日ホラー映画見に行ったから…なんか怖くて………」
「でも、こんな夜道一人出歩くなよ。
舞桜は女なんだし、なんかあったら困るだろ。
ちゃんと俺を呼べよ。」
「あ、あぁ…そっか…思い付かなかったよ」
「バカだなぁ。」
「うるさいよ!」
「ったく、そんなんじゃ身体戻るの渋っちゃうなー。」
「あ、なんか収穫あった?」
「え?………いや、別に。」
「そっかぁ、残念。
ま、また明日行ってみよ。」
「あぁ。」