君の瞳に映りたくて。



ん………


「…和泉…?」


あれ?どこ…?


「呼んだ?」


「わっ!びっくりした…」


「はは、ごめんごめん。
なんか舞桜が呼んでる気がして急いできたから。」


………名前呼んだだけなのに、ちゃんと聞こえるんだね。


「どこ行ってたの?」


「ちょい外を眺めに?かな。
屋根の上にいたよ。そしたらすぐ呼ばれたから。」


「そっか、ごめんね。」


「んーん、俺も起きるまでいるっていったのに、いなくてごめんな。」


「はは、全然。
ホラー映画見たあとって朝方まで寝られないんだけど、和泉いてくれたから昨日は怖くなかったし。
だからありがとね。」


「そのくらい、なんてことないし!
ただいただけだしね。」


それでも、和泉がいるだけでやっぱり心強い。和泉がいてくれてよかった。


「さてと、走りに行こっと。」




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