君の瞳に映りたくて。
━━━━━━━━━━━━━━・・・・
「ふぅー、めっちゃ走ったわ。」
気持ちよかったなー。
「舞桜調子よかったもんねー。」
私は今日もいつも通り、美乃里と教室へ向かっていた。
今日から新学期。朝練も早めに切り上げ。
「ってかさ、絶対いいことあったよね?
一昨日とは違う幸せオーラが!!」
「ふふ、ふふふ…まぁねー!!」
「なにそれ、気持ち悪!」
「いや、聞いといてひどい!
けどほんっと良いことあったの!
あとで詳しくはなすよ。」
「えー!今言いなさいよー!」
「長くなるから放課後!」
だって…和泉に好きって言われたなんて、そんな単純な説明じゃ終われないもん。
じっくり、1からちゃんと説明したい。
「おっはよー!」
「あ、おはよー、舞桜。
なんかご機嫌だね?」
あまりのテンションに、クラスの友達も気づかないはずがない。
当たり前だけどさ。
「舞桜、なんか良いことあったらしいよ?」
「えー!なになにー?気になる!」
「それはー…もう少し秘密です!」
「えー!!!」
だって…和泉が来ないと絶対信じてもらえないもん。
私も好きになってくれた、なんてさ。
早く和泉来ないかなー。