君の瞳に映りたくて。



さてと、帰るか。

ただいま、俺の愛車ちゃん。
………チャリだけど。


「よっしゃ、帰るか。」


俺は、ペダルに足を置いて自転車を走らせた。
夏だとたったこれだけのことで汗をかく。

まぁ嫌いじゃないけど。
この河川敷も、わざわざ遠回りしてまで通りたくなるくらい景色がよくて好きだ。


あ、優衣なにしてんのかな。
帰ったら電話してみるかな~。


………え?優衣…?


河川敷のすぐ脇にある公園にいたのは、優衣。
あれは絶対優衣だ。

だって、目があった、よな?


………優衣、なにしてんだよ。
そんなところで。


ガタッ


え。


「うわぁぁぁー!!!」


ガンっ!

………つっ…

………………優衣…



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