君の瞳に映りたくて。
「あれ、サボり?」
………え?
「…春翔こそ、なにしてんだよ。
もう始業式はじまんじゃねーの?」
「いや、だからサボり。
二人こそなにしてんの?ここで。」
「………香坂、私戻るわ。
いろいろありがと。」
「あ、おう。」
笑え、笑え、笑え。
「………和泉、おはよ。」
「え、あ、おはよ。」
もう終わり。
弟が死んだあの日から、泣かないって決めたから。
だから、私なりの精いっぱいのサヨウナラ。
楽しい夢を見ていただけ、だもんね。
バイバイ、和泉。