君の瞳に映りたくて。
「えーと、香坂と和泉と宮下は読書感想文も出せよ。
あとのやつらは数学のプリントと英語の問題集なー。」
読書感想文か、めんどくせーな…
結局まだ本読んでねーし。
「ああぁぁぁぁぁ!!」
な、なんだ?
「………また宮下、お前か。」
「…あはは、数学と英語、すっかり忘れてた…」
「じゃあ宮下は今日中に出さないと明日の朝練参加させないからなー。」
「えぇ!!
だ、だって夏休み部活で忙しくて…」
「最後の一週間は休みにしたろ。」
「だって!そこもいろいろあったんだもん!」
「へー、そうなのか。
とにかく出すまでは部活参加認めないからなー。」
「先生の鬼!」
「お?俺にそんなこと言うと英語のプリント増やすぞー。」
「英語ならどんだけ増やされたって別にいいし。」
………ほんっと、宮下って見てて飽きないよな。
鬼!だって…ウケる。
物忘れ半端ないし。
あいつ、忘れ物しない日とかあんのかな。