君の瞳に映りたくて。
幽霊って信じてる?
翌日ー
朝6時、まだ杉山さんも来ていないこの時間、私は一人で昨日杉山さんが作ってくれたご飯を一人で食べる。
一人でのご飯はもう慣れた。
家族写真が私を見守っててくれるから。
「ごちそうさま。」
一人で食べ終え、食器も洗い、
私は身支度を整えて靴を履く。
「行ってきます。」
玄関に飾った家族写真に挨拶をし、私は外へと出た。
部活のない日はランニング。
近くにある河川敷から見る景色が大好きで、走るときはいつもここ。
「おはよう!」
「あ、おはようございます!」
たまにしか走らないのに、いつも声をかけてくれる花屋のおばさん。
あの笑顔を見るのもとっても好きだ。
残りの夏休み、部活は休みでも毎日走ろう。
やっぱり私は走ることが好きだ。