君の瞳に映りたくて。
翌日ー
休みの明けた月曜日の最後はLHRだ。
「えーと、それじゃ最後に体育祭の種目決めるぞー。
体育祭実行委員出てきてー。」
………体育祭か。
なんでもいいや。
「美乃里はなんに出るのー?」
「んー、まぁ楽なとこでリレーかな。
クラス対抗の。」
「リレーね。まぁ100メートル走るだけだしね。」
騎馬戦や綱引き、障害物競争などに比べると、注目度は高いけどリレーがダントツで楽だし。
私もリレーかな。
応援団とかめちゃダルそう。
誰やるんだろ。
「えーと、とりあえずやりたいとこ手あげてってねー。
あげなかった人は全員クラス対抗リレーだからねー。」
………なんつー適当な決め方。
ま、楽だしその方が早いよね。
「とりあえず色別対抗リレー、クラス代表は和泉と宮下なー。」
「え、私?いやでも最近タイムひどいんだけど」
「そりゃ陸上大会で優勝狙うなら遅いけど、この学校の体育祭レベルなら余裕で速いから大丈夫。」
先生、今若干この学校を侮辱したね?
まぁいいんだけどさ。
「和泉もいいよな?」
「はーい。
ま、俺が出るなら一位確実っしょ!」
………和泉、足速いもんね。
和泉が出るなら私が多少遅くても問題ない気がする。